私の「時の人」 (くれたけ#58)
今月二つ目のくれたけお題であります、「私の時の人」でございます!
実際にお会いした方、画面や本の中での方、私なりの”時の人”は何人かいらっしゃいますが、学生時代、あるきっかけを与えてくれた素敵な方を紹介したいと思います。
私が紹介したい方は、アメリカの俳優さん、マイケル・J・フォックスさんです。
名前でピンと来られた方も居るかも知れませんが、マイケル・J・フォックスさんは80年代のSF映画、”バック・トゥ・ザ・フューチャー”の主演を務められた方で有名ですね。
“デロリアン”が社会現象となったあの映画です(^^)
マイケル・J・フォックスさんとの出会いは、10代の頃に見たバック・トゥ・ザ・フューチャーですが、この頃は”格好良い映画の格好良い人”といった印象だけでした。
次の出会いは、中学時代、私の母校では朝に10分間の読書時間を設けた”朝読(あさどく)”という時間がありました。
本への興味や理解を深めるという趣の時間でしたが、この時に読んだ”ラッキーマン”という本が二度目の出会いでした。
この本はマイケル・J・フォックスさんの自叙伝なのですが、彼は当時から現在まで、パーキンソン病という病気と闘っている中執筆した自叙伝であり、出生から学生時代、俳優時代からパーキンソン病発症以降の、生々しく病気と闘う自身の姿が書き記されていました。
でも、マイケル・J・フォックスさんはパーキンソン病を患ってしまった事に、一度も後悔した事はなかったのです。
むしろ、彼は自分の事を”ラッキーマン”であると言っているのです。
この本の中で大好きな言葉があります。
「この病気にならなければ、ぼくはこれほど深くて豊かな気持ちになれなかったはずだ。だから、ぼくは自分をラッキーマンだと思うのだ。」
病気は人から様々なものを奪い、蝕みます。
でも、彼は気付いたのでしょう、失ったものと同じくらい、いやそれ以上に学び得たものがある、と。
当時、私は驚くほど人見知りの引っ込み思案でした。
自分の考えなんて話そうものなら頭の中は大慌てしてしまう程…(^^;
でも、この本、そして病気と向き合うマイケル・J・フォックスさんと出会い、何かが変わりました。
自分の考えに自信が無くても、まず言ってみれば良いんじゃないかなぁ…と、踏み込む勇気をもらえました。
挑戦する勇気、物事を前向きに捉える姿勢…これが私に備わりました。
今ほど感慨深い捉え方ではないにしても、当時はマイケル・J・フォックスさんのスタンスにインスパイアされた記憶がはっきり残っています。
今では人見知りも自己表現下手も、それぞれ克服出来ましたが、彼の想い(本)に出会わなければ、どちらも克服出来ていなかったと思います。
2月のくれたけお題、”私の時の人”より、マイケル・J・フォックスさんをお伝えさせていただきました!
マイケルさん、あなたのスピリットにいつも励まされています、ありがとうございます!
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